矯正治療にもゴールデンタイムがあります。
歯の生え変わる時期は、矯正治療を始める絶好のタイミングです。
治療効果の高い幼少期から矯正治療をスタートさせると、
顎の成長をうまくコントロールすることが可能になります。
逆に顎が成長する子どもの頃に、悪い歯並びや、歯並びを悪くする原因となる癖を放っておくと、顎の発育が正常に行われず、
顔の形などに影響が出ることがあります。早い時期に矯正を始めると、顎の成長を利用することができ、
永久歯が生える時に、より正しいかみ合わせに誘導できる可能性が高くなるのです。
福山市の歯医者 河底歯科・矯正歯科の院長が持つ日本矯正歯科学会の認定医資格の取得には、
5年以上の矯正治療の経験及び50症例以上の実績が必要とされています。
心身ともに良い影響を与えてくれる矯正治療ですから、矯正治療を受けられる際は、
矯正の専門知識を持った歯科医院で治療を行うことをお奨めします。
小児矯正は大きく分けて、
2つのステップに分かれます。
乳歯~永久歯交換期に行う1期治療(目安は8歳前後)
この時期は、成長とともに状態を悪化させる要因を取り除き、その後の成長発育が、できるだけバランスのとれたものになるように軌道修正をする期間です。お子様本人の成長力を引き出すことで、大きな効果が期待でき、幅広い治療が可能な時期です。まさに治療を始める絶好のタイミングと言えます。
具体的には、主として着脱式の装置を用い、就寝時などに装着していただきます。
上記①から④の装置はお子様の自然な顎の骨の成長を利用してできる治療法のため、痛みもほとんどありません。
一般的なワイヤー矯正は取り外しができませんが上記装置は食事や歯磨きの際などに取り外しができ、比較的、お子様の負担を軽減して治療を行えます。ただし、装着時間が長い程、効果が得られるので、できるだけ長い装着を心がけましょう。
また、上記の取り外し式装置に加え、目的に応じて下記装置を使用することもあります。
お子様のマウスピース矯正は
注意が必要です。
このような発想で、
歯列の拡大や奥歯の移動を行います。
顎を拡大すれば誰でも自然と歯がきれいに並ぶわけではありません。
矯正治療のゴールは永久歯列において歯並び、咬み合わせ、および口元がよい形になっていることです。
時には、ゴールまで到達するのにあえて1期治療は行わないという選択肢も患者様によってはあります。
これらの診断には、特殊な設備・機械(デジタル)と、矯正治療に長年携わる経験(アナログ)が必要になります。
当院では、お子様の矯正治療には院長が診断のうえ、様々な装置を使用します。通常、大学病院では装置毎に費用がかかりますが、当院では、料金体系をシンプルにするために装置毎に費用はいただいておりません。
(過失・故意による紛失・破損は別途費用がかかります。)
上記に加え、舌癖があるお子様には、MFTといわれる口腔筋機能のトレーニングも行っております。
口腔顔面筋のトレーニングを通して
整えていく「口腔筋機能療法」
MFT(Myofunctional Therapy)とは、お口周りの筋肉などの異常な動きを改善して歯並びを治す、いわゆる口腔筋機能のトレーニングです。
歯は、舌や唇、頬の力バランスが調和することできれいに並びますが、
指しゃぶりや口呼吸、舌突出癖(舌を前に出す癖)などの悪癖によりお口周りのバランスが崩れることで、歯並びや顎の成長に悪影響を及ぼします。
それらの悪癖を治すために、正しいお口周りの筋肉を強化することによって歯並びの改善や矯正治療後の後戻りを防ぐトレーニングをします。
横にスワイプしてご覧ください。
大きく分けて、以下の3つのトレーニングを行っていきます。
歯並びが整い、正しいかみ合わせになることで、
得られるメリットがたくさんあります。
せっかく長い時間をかけて矯正治療を終えても、
口腔内の環境や悪癖が今までのままでは後戻りしやすくなってしまいます。
美しい歯並びを維持するための基礎としても、
MFTで口腔環境・口腔機能を正常に整えておくことが大切です。
主訴 | 上の歯が出ている |
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診断・症状 | 上顎前突 将来的に左右4番の歯を非抜歯でマルチブラケット装着。一期治療では、FKOにて下顎前方誘導を行う。 |
年齢 | 治療開始時11歳 |
治療内容 | 舌の位置が正しくなるトレーナー装置(FKO)を2年装着、ヘッドギアーを4ヶ月装着、拡大床を1年8ヶ月装着。1期治療の期間においてきちんと装置を装着してくれたので、1期治療のみでここまできれいに並びました。当初の診断では、将来的に左右4番目の歯は抜歯する予定でしたが、1気治療で上下のバランスが整い、上の歯が出た状態が改善されたので2期治療には非抜歯で治療することになりました。 1期治療は、医院とお子様のがんばり、保護者の方のサポートがあり、うまくいきます。1期治療が順調に終わると、2期治療で矯正装置をつける期間が短くなり、抜歯を回避することができます。また、骨格を含めた矯正が可能となり、仕上がりがきれいになります。 |
抜歯部位 | なし |
治療期間 | 【1期】4年【2期】現在治療中 |
治療費用 |
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リスク・副作用 |
装置をつけている期間は、痛みを伴うことがあります。 |