すきっ歯は歯科医学的には正中離開または単に離開と呼ばれることがあります。歯と歯の間に隙間がある状態を指し、特に、上顎中切歯(前歯の中央の2本)の間に隙間が生局所的な離開:一部の歯の間だけに隙間がある状態をいいます。
主な要因として、歯と顎のサイズの不調和が挙げられ、これは歯が小さい一方で顎が大きい場合に隙間が生じやすくなることを指します。また、過剰歯と呼ばれる余分な歯の存在が、正中離開を引き起こすこともあります。さらに、舌で歯を押す癖(舌癖や舌突出癖)があると、圧力によって歯が広がり、隙間ができる場合があります。加えて、歯周病による歯周組織の破壊が進行すると、歯の動揺が原因で隙間が生じることも考えられます。
その他、上唇小帯の付着異常(上唇の内側と歯茎をつなぐ繊維組織が過剰に発達している状態)も、すきっ歯を引き起こす要因となることがあります。これらの原因は単独で発生する場合もあれば、複合的に関与することもあり、治療には原因の特定が重要となります。
自分の歯並びで気になるところ、治療に関するご不安をご相談ください。治療例もご覧いただき、治療前の不安を解消していただきます。
治療のスタートになります。
顔貌写真・レントゲン写真・歯型の採得を行います。
精密検査の結果を受けての診断になります。
患者様と同じゴールをイメージし、抜歯か非抜歯かなど詳しく治療計画を説明いたします。
装置を付けている間は、磨き残しリスクが高まります。まず口腔内の状態を良くしてから、必要であれば歯磨き指導も行います。
矯正治療専用の歯ブラシを処方いたしますので、きれいに磨きましょう。
受診したらすぐに装置が付くの?と思われがちですが、実は、矯正の装置が付くまでにバンドを入れたり、型取りをしたりする必要があるため、複数回通院していただきます。
(小児矯正の一期治療の場合はこのような装置はまだ使いません)
1〜2ヶ月毎に来院していただきます。
当院では、できるだけ長く保定装置をつけていただきます。ご希望があれば同意書にサインをいただいた上で保定装置を取ることも可能です。
すきっ歯の治療は、歯と歯の間にある隙間を閉じ、きれいな歯列を作ることを目指します。基本的には非抜歯で治療を進めていくことが一般的です。すきっ歯は、歯と顎のサイズの不調和や舌癖、上唇小帯の付着異常など、さまざまな原因によって生じるため、患者様一人ひとりの口腔状態に合わせた治療計画が重要です。
隙間が小さい場合や原因が単純である場合は、歯の移動のみで治療が可能です。矯正装置を使用し、歯を少しずつ動かして隙間を閉じていきます。非抜歯なので、治療期間も比較的短くなることが多いです。
一方、すきっ歯の隙間が大きい場合や原因が複雑な場合には、歯の動きだけではなく、補綴的な処置を併用することがあります。この場合、歯を移動して隙間を縮めた後に、ラミネートベニアやジルコニアまたはEmaxでかぶせを製作し、最終的な形態を整えることが一般的です。また、上唇小帯が原因の場合は、小帯切除術を行うことで隙間が閉じやすくなる場合もあります。
CASE
BEFORE
AFTER
主訴: |
小さい頃から前歯と前歯の間があいている(正中離開)のがずっと気になっていた。大人になったら治療しようと思っていた。 |
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診断・症状: |
全体矯正は行わず部分矯正と補綴治療で治療を行う |
年齢(治療開始時): |
25歳 |
性別: |
男性 |
治療内容: |
前歯2本を部分矯正し上唇小帯切除し、前歯2番から2番を4本分ベニアにする |
抜歯部位: |
なし |
治療期間: |
矯正治療1年後補綴治療 |