ガタガタ・凸凹
(八重歯・叢生)
が気になる方へ

八重歯とは?

歯列から突出している・歯と歯が重なり合っている・笑ったときに特に目立つ

八重歯は、歯科医学的には「犬歯」と呼ばれる部分の歯が外側に飛び出した状態を指します。犬歯は、本来、顎を動かす際のガイドとして重要な役割を果たしています。食事の際に顎の動きを助け、他の歯に負担をかけずに効率よく食べ物を噛むことができるようにするのが、犬歯の役目です。しかし、八重歯の状態では、この役割が十分に果たせなくなり、噛み合わせが乱れたり、他の歯に過度な負担をかけてしまいます。

八重歯の治療に対する
矯正医の想い

歯磨きがしにくく汚れが溜まりやすい・虫歯や歯周病のリスクが高まる・歯を失う場合も…
口腔環境を考え将来に向けた八重歯治療を
八重歯は、日本では「かわいい」とされる一方、欧米では「ドラキュラの歯」としてネガティブな印象を持たれることが多い特徴です。しかし、矯正医として注目したいのは、八重歯が健康に与える影響です。
八重歯を放置していると、歯の清掃が難しくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。また、「八重歯のおばあちゃん」がいない理由の一つは、長期間放置された八重歯が歯の崩壊を引き起こす可能性があるからです。八重歯の問題は将来に向けた口腔環境を考える上で無視できません。健康的な歯並びを目指し、適切なケアや治療を検討することが大切です。

八重歯治療の流れ

01
矯正相談

自分の歯並びで気になるところ、治療に関するご不安をご相談ください。治療例もご覧いただき、治療前の不安を解消していただきます。

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02
矯正検査

治療のスタートになります。
顔貌写真・レントゲン写真・歯型の採得を行います。

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03
矯正診断

精密検査の結果を受けての診断になります。
患者様と同じゴールをイメージし、抜歯か非抜歯かなど詳しく治療計画を説明いたします。

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04
歯磨きチェックをします

装置を付けている間は、磨き残しリスクが高まります。まず口腔内の状態を良くしてから、必要であれば歯磨き指導も行います。
矯正治療専用の歯ブラシを処方いたしますので、きれいに磨きましょう。

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05
装置をつけていく準備をします

受診したらすぐに装置が付くの?と思われがちですが、実は、矯正の装置が付くまでにバンドを入れたり、型取りをしたりする必要があるため、複数回通院していただきます。
(小児矯正の一期治療の場合はこのような装置はまだ使いません)

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06
装置をつけ矯正歯科治療スタート

1〜2ヶ月毎に来院していただきます。

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07
治療終了・保定

当院では、できるだけ長く保定装置をつけていただきます。ご希望があれば同意書にサインをいただいた上で保定装置を取ることも可能です。

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08
メンテナンスへ

河底歯科・矯正歯科では、基本的に保険診療では使用しないエアフローでクリーニングを行っています。

エアフローについて詳しく見る

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八重歯の治し方について

八重歯の程度に合わせてご提案

八重歯の治療は、歯並びを整えるためのスペースを確保することから始まります。一般的には、4番目や5番目の歯を抜くことでスペースを作り、矯正を行います。歯を抜くことは患者様にとって大きな決断ですが、八重歯が強い場合に抜歯をしないと歯列全体が前に出てしまい、出っ歯のように見えることがあります。
一方で、八重歯の程度が比較的軽い場合は、歯を抜かずに矯正が可能です。ただし、その場合は歯をきれいに並べるため、1本1本の歯の横幅を減らす「ディスキング(IPR)」という方法を用います。患者様の口腔状態に合わせた治療方法を提案し、最適な結果を目指します。

八重歯の症例

CASE

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    BEFORE

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    AFTER

主訴:

歯並びがでこぼこしており、噛んだ時に上下の歯が噛み合わない

診断・症状:

叢生 左下E(乳歯)がまだ残存しているが非抜歯で矯正治療を開始する。
左下5番は埋伏していたがリンガルボタンで牽引及び開窓。

年齢(治療開始時)

13歳

性別:

女性

治療内容:

最後の乳歯がもう少しで抜けるというタイミングで矯正治療を開始しました。マルチブラケットを2年装着しました。ガタガタの歯並びもきれいにそろい、舌側に倒れて生えてきた奥歯もまっすぐ起こすことができました。

抜歯部位:

なし

治療期間:

2年