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自分で歯石取りはできるのか?プロでも回数がかかる理由を徹底解説

「歯石を自分で取れますか?」とよく質問されますが、結論から言うと 「難しい」 というのが現実です。さらに、プロである歯科医や歯科衛生士が行う場合でも、1回で完全に取り切ることは難しく、複数回の施術が必要になることがほとんど です。

「なぜ何回も通わないといけないの?」 「1回で全部取ってくれないのはなぜ?」

こうした疑問を持つ方のために、歯石を1回で取ることが難しい理由と、なぜプロでも回数がかかるのかを徹底解説していきます。


1. そもそも歯石とは?

歯石とは、歯垢(プラーク)が唾液中のカルシウムなどと結びつき、硬く固まったもの です。通常の歯磨きでは除去できず、放置すると歯周病の原因になります。

歯石の特徴

✅ 非常に硬く、ブラッシングでは取れない

✅ 歯の表面や歯茎の下に蓄積される

✅ 細菌のすみかとなり、口臭や歯周病のリスクを高める


2. 自分で歯石を取るのは危険!

インターネットでは「自分で歯石を取る方法」として、スケーラー(歯石取り器具)を使う方法が紹介されることがあります。しかし、これは非常に危険です!

歯や歯茎を傷つけるリスクが高い

歯石を完全に除去できず、逆に細菌の温床になる

見えない部分の歯石を取り除くのはほぼ不可能

特に歯茎の下に入り込んでいる歯石(歯周ポケット内の歯石)は、専門の技術がないと適切に取り除くことができません。


3. なぜ歯石取りには回数がかかるのか?

「歯石を1回で取ってほしい」と希望される患者さんは多いですが、これはエステに行って『1回で10キロ痩せたい』と言うのと同じくらい無理なお願い です。

歯石が多く付いている人ほど「1回で全部取り除いてほしい」と思うものですが、実際には何回かに分けて取る方が安全で、歯や歯茎に優しいのです。

理由①:大量の歯石を1度に取ると、歯茎がダメージを受ける

歯石は歯と歯茎の間に付着しているため、一気に取り除くと歯茎が炎症を起こし、出血や痛みが生じるリスクが高まります。

理由②:深い部分の歯石は段階的に除去する必要がある

歯茎の奥深くに入り込んでいる歯石(歯周ポケット内の歯石)は、一度に取り除くと、歯と歯茎の間に空間ができ、知覚過敏や痛みを引き起こす可能性があります。 そのため、段階的に少しずつ取るのが理想的です。

理由③:歯の表面を傷つけずに、しっかりとクリーニングするため

歯石を除去した後、歯の表面をツルツルに研磨しないと、再び歯石が付きやすくなります。 そのため、1回の施術で完全に仕上げるよりも、数回に分けて丁寧に処置する方が、長期的に歯の健康を守ることにつながります。


4. 歯石の除去を実感したい方へ

「本当に歯石が取れているのか不安…」という方には、実際に除去した歯石をお見せすることも可能です。

✅ 「こんなに歯石が付いていたんだ…!」と実感できます。

✅ しっかり取れていることが視覚的に確認できます。

✅ これを機に、日々の歯磨きへの意識が変わります。

ご希望の方は、遠慮なくお声がけください。


5. 歯石を予防するためにできること

歯石が溜まるのを防ぐためには、日々のセルフケアと定期的なプロフェッショナルケアが欠かせません。

毎日の歯磨き(特に寝る前のケアが重要!)

デンタルフロス・歯間ブラシを使う

定期的に歯科検診を受ける(3~6ヶ月ごと推奨)

歯石ができる前に、予防することが何よりも大切です!


6. まとめ:歯石取りはプロに任せるのが最善!

自分で歯石を取るのは危険

歯石を1回で完全に取るのは、ダイエットで1回で10キロ落とすのと同じくらい無理な話

歯茎を傷つけず、安全に歯石を除去するためには、複数回の処置が必要

ご希望の方には、除去した歯石をお見せすることも可能

日々のケアと定期検診で歯石を予防するのが最も重要

「歯石をきちんと取りたい!」という方は、ぜひプロフェッショナルなクリーニングを受けてみてください。

当院では、患者様の歯と歯茎に優しい歯石除去を徹底し、安全で確実な処置を行っています。ご予約やご相談はお気軽にどうぞ!

この記事は、河底歯科・矯正歯科院長河底晴紀が書いております。

◾️資格

・歯学博士

・日本矯正歯科学会認定医

◾️所属

・日本臨床歯科学会

K-Project

・FCDC

MID-G 

広島県歯科医師会

・福山市歯科医師会 理事

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