日本矯正歯科学会認定医・歯学博士 河底晴紀
「舌に口内炎ができて痛い…」「なかなか治らなくて食事がつらい…」
舌の口内炎は、食事や会話のたびに痛みを感じるため、日常生活に大きな影響を与えます。特にビタミン不足やストレスが原因となることが多く、適切なケアを行うことで早く改善することができます。
今回は、舌の口内炎の原因や対処法、痛みの程度、そして歯科で行う治療について詳しく解説していきます。
1. 舌の口内炎の原因は?
舌にできる口内炎は、さまざまな要因で発生します。特に以下の要因が大きく関係しています。
① ビタミン不足
特にビタミンB2やビタミンB6の不足は、舌や口の粘膜の健康に影響を与え、口内炎を引き起こしやすくします。
✅ ビタミンB2が不足すると? → 口角炎や舌の赤み・炎症が発生しやすくなる。
✅ ビタミンB6が不足すると? → 免疫力が低下し、細菌やウイルスに感染しやすくなる。
👉 レバー、卵、納豆、ほうれん草、牛乳などの食品を積極的に摂取することで、ビタミン不足を防ぐことができます。
② 免疫力の低下
睡眠不足やストレスが続くと、免疫力が低下し、口内炎ができやすくなります。特に、体調を崩したときに舌に口内炎ができることが多いです。
③ 物理的な刺激(噛み傷ややけど)
✅ 舌を噛んでしまった
✅ 熱い食べ物でやけどした
✅ 合わない入れ歯や矯正装置が当たる
このような刺激が原因で、傷口が炎症を起こし、口内炎ができることがあります。
④ アレルギーやウイルス感染
食べ物や薬によるアレルギー反応や、ウイルス感染(ヘルペスウイルスやカンジダ菌)が関係していることもあります。
👉 口内炎が頻繁にできる場合は、歯科や内科での診察が必要です。
2. 舌の口内炎ができたらどうする?
口内炎ができたときに、できるだけ早く治すための対処法を紹介します。
① 口内を清潔に保つ
口の中が不衛生だと、細菌が繁殖し、炎症が悪化することがあります。正しい歯磨きやうがいを心がけましょう。
✅ 刺激の少ない歯磨き粉を使う(メントール入りは痛みが増すことがある)
✅ 食後にうがいをする(殺菌作用のあるうがい薬がおすすめ)
② 刺激の少ない食事を心がける
口内炎があると、辛いものや酸っぱいものがしみて痛みを感じることがあります。
避けたほうが良い食べ物: ❌ 辛い料理(カレー、キムチなど) ❌ 酸っぱいもの(レモン、酢の物など) ❌ 硬い食べ物(せんべい、ナッツなど)
おすすめの食べ物:
✅ ヨーグルトや豆腐などの柔らかい食品
✅ 栄養バランスの取れた食事(特にビタミンB群を意識する)
③ 睡眠をしっかりとる
睡眠不足は免疫力を低下させるため、しっかりと睡眠をとることも口内炎の回復には重要です。
👉 痛みがひどい場合は、歯科での専門的な治療を受けることをおすすめします。
3. 舌の口内炎は痛いのか?
舌にできる口内炎は、特に痛みが強い傾向があります。
✅ 話すときに痛い
✅ 食べ物がしみる
✅ 熱いものや辛いものを食べると激痛が走る
舌は神経が多く集まっているため、口内炎ができると強い痛みを感じることが多いのです。
👉 痛みが強い場合は、歯科での専門的な治療を受けるのが最も効果的です。
4. 歯科に行って行う治療について
「口内炎ぐらいで歯医者に行くの?」と思うかもしれませんが、長引く口内炎や痛みがひどい場合は、歯科での治療を受けることをおすすめします。
歯科で行う治療
✅ レーザー治療 → 口内炎にレーザーを当てることで、痛みを軽減し、治りを早めることができます。
✅ デキサメタゾン軟膏の処方 → 一般の市販薬はおすすめしません。当院では、炎症を抑え、早期回復を促すためにデキサメタゾン軟膏を処方しています。
✅ 原因の特定と改善 → 噛み合わせの問題や、矯正装置・入れ歯の不具合が原因になっている場合は、それを調整することで再発を防ぎます。
👉 口内炎が1週間以上治らない場合は、歯科医院で診察を受けましょう。
5. まとめ:舌の口内炎は放置せず適切な対処を!
✅ ビタミン不足や免疫力低下が原因になる ✅ 舌の口内炎は痛みが強く、食事や会話にも影響する ✅ 清潔な口腔環境を保ち、刺激の少ない食事を心がける ✅ 歯科ではレーザー治療やデキサメタゾン軟膏の処方が可能 ✅ 2週間以上治らない場合は歯科を受診することが大切
舌に口内炎ができたら、適切なケアと早めの歯科受診で、痛みを軽減し、早期回復を目指しましょう!
この記事は、河底歯科・矯正歯科院長河底晴紀が書いております。
・歯学博士
・日本矯正歯科学会認定医
◾️所属
・日本臨床歯科学会
・K-Project
・FCDC
・MID-G
・福山市歯科医師会 理事