日本矯正歯科学会認定医・歯学博士 河底晴紀
「口の中に突然血豆ができてしまった…」
「痛みはあるけど、これって放っておいても大丈夫?」
口の中にできる血豆(血腫)は、突然できて驚くことが多いですが、多くの場合は自然に治癒します。しかし、適切な対処をしないと悪化したり、感染のリスクが高まることも。
本記事では、口の中の血豆の原因や痛みの有無、できた際の対処法、清潔に保つ方法を詳しく解説します。
口の中の血豆は痛い?
血豆ができるとき、多くの方が「痛み」を感じることがあります。特に、噛んでしまった瞬間や、熱いものを食べたときに血豆が破裂すると、ズキッとした痛みが走ることがあります。
痛みの強さは血豆の大きさや場所による
- 小さい血豆 → ほとんど痛みがないことが多い。違和感程度。
- 大きい血豆 → 食事や会話時に擦れて痛みが出ることがある。
- 破裂した血豆 → 一時的に痛みが増し、傷口がしみることも。
特に、舌や頬の内側にできる血豆は、食べ物や歯が当たることで痛みが強くなることがあります。
口の中に血豆ができる原因は?
血豆ができる主な原因は、口の中の毛細血管が破れることです。以下のような状況が血豆の発生につながります。
① 外傷や噛みしめ
- 食事中に誤って噛んでしまう
- 歯ぎしりや強い噛みしめによる圧力
強い力が加わることで、口内の毛細血管が破れ、血豆が形成されます。特に、ストレスが原因で無意識に噛みしめる人は要注意です。
② 熱いものや刺激物の影響
- 熱い飲み物や食べ物を口にしたときの火傷
- 辛いものや酸性の強い食品の刺激
口の中は非常にデリケートなため、高温の食べ物が直接当たると血管が破れて血豆になることがあります。
③ アレルギーや薬の影響
- 特定の食品アレルギー反応
- 血液をサラサラにする薬(抗凝固薬)の影響
アレルギー反応で口の中が腫れやすい人や、血が固まりにくくなる薬を服用している方は、血豆ができやすい傾向があります。
④ ビタミン不足(特にビタミンC)
- ビタミンC不足は血管が弱くなる原因
- 栄養バランスの悪い食生活が影響する
ビタミンCは毛細血管を丈夫にする働きがあるため、不足すると血管が破れやすくなり、血豆ができやすくなります。
⑤ 口腔内の病気や全身疾患
- 血管の病気(血小板異常)
- 口腔粘膜の病気
頻繁に血豆ができる場合は、口内の健康状態だけでなく、全身的な疾患のサインの可能性もあるため、注意が必要です。
血豆ができたらどうする?適切な対処法
① 絶対に自分で潰さない!
血豆を潰すと、傷口から細菌が入り込み、感染のリスクが高まります。特に口の中は常に湿っていて細菌が繁殖しやすい環境のため、無理に破るのはNGです。
② できるだけ刺激を避ける
- 食事の際は血豆に当たらないように気をつける
- 辛いもの・熱いもの・酸味の強いものを控える
- できるだけ口内を安静に保つ
③ 口内を清潔にする
血豆が破れてしまった場合、感染を防ぐために口の中を清潔に保つことが最重要です。
- うがい薬や塩水で口をすすぐ(殺菌効果)
- やさしく歯磨きを行い、口腔内の細菌を減らす
- アルコールや喫煙は控える(刺激が強く、治癒を遅らせる)
④ 血豆が頻繁にできる場合は歯科を受診する
「気がついたら何度も血豆ができている…」という場合は、噛み合わせの問題や体の異常が原因かもしれません。早めに歯科医に相談しましょう。
歯科で行う治療とは?
血豆が一度できただけなら自然に治癒することがほとんどですが、頻繁に繰り返したり、なかなか治らない場合は歯科での診察が必要です。
① 噛み合わせのチェックと調整
噛み合わせの異常が原因で血豆ができている場合、歯の高さを調整するなどの処置を行います。歯ぎしりや食いしばりがある場合は、マウスピースの使用を検討することもあります。
② 口内炎や粘膜の炎症を抑える処置
- 消毒や抗菌薬の塗布
- 炎症を抑える軟膏の処方
歯科医院では、適切な薬を処方し、口内の炎症を和らげる治療を行うことができます。
③ ビタミン補給や生活習慣のアドバイス
血豆の原因が栄養不足の場合、食事改善のアドバイスやサプリメントの提案を行うこともあります。
まとめ:血豆を正しく対処し、清潔に保とう!
口の中の血豆は、噛みしめや外傷、ビタミン不足、刺激物などが原因で発生します。
✅ 血豆ができたら、絶対に潰さない!
✅ 口内を清潔にし、刺激を避けることが大切
✅ 頻繁にできる場合は歯科で噛み合わせや健康状態をチェック
「口の中に血豆ができやすい」「何度も繰り返している」という方は、ぜひ一度**歯科医院での診察を受けることをおすすめします。**適切なケアと予防で、健康な口内環境を維持しましょう!
この記事は、河底歯科・矯正歯科院長河底晴紀が書いております。
・歯学博士
・日本矯正歯科学会認定医
◾️所属
・日本臨床歯科学会
・K-Project
・FCDC
・MID-G
・福山市歯科医師会 理事