日本矯正歯科学会認定医・歯学博士 河底晴紀
アングルの分類について高校生にもわかりやすく解説
歯並びや噛み合わせの状態を知るための方法として、「アングルの分類」があります。これは、矯正治療の必要性や方針を決めるための基本的な基準であり、矯正治療を考えている方には知っておいてほしい重要なポイントです。この記事では、アングルの分類について、高校生でもわかるように簡単に解説します。さらに、福山で矯正歯科を探している方に役立つ情報もご紹介します。
アングルの分類とは?
アングルの分類は、歯科矯正学を確立したエドワード・H・アングル博士が考案した、歯の噛み合わせを分類する方法です。この分類は、奥歯(第一大臼歯)の上下の位置関係に基づいて、噛み合わせを以下の3つのタイプに分けます。
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クラスI(正常咬合・不正咬合)
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クラスII(上顎前突、出っ歯)
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クラスIII(下顎前突、受け口)
これから、それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。
1. クラスI(正常咬合・不正咬合)
クラスIは、上下の第一大臼歯が正しい位置関係にある状態です。横から見ると、上の奥歯の尖った部分(咬頭)が、下の奥歯の谷にぴったりと収まっています。
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特徴:
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噛み合わせ自体は正常。
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ただし、歯並びに乱れがある場合も含まれます。
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見た目:
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正常な位置関係ですが、前歯が重なっていたり、歯列がガタガタしていることがあります。
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矯正治療が必要な場合:
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歯並びが原因で歯磨きがしにくく、虫歯や歯周病のリスクがあるとき。
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2. クラスII(上顎前突、出っ歯)
クラスIIは、上の奥歯が下の奥歯よりも前に出ている状態です。この分類では、一般的に「出っ歯」と呼ばれることが多いです。さらに、クラスIIには以下の2つのサブタイプがあります。
クラスII 1類(明石家さんまさんのタイプ)
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特徴:
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上の前歯が大きく前方に突出しています。
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横顔では上唇が少し前に出ているように見えることが多いです。
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見た目:
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明石家さんまさんのように、笑顔で歯がよく見えることが特徴的です。
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矯正治療が必要な場合:
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前歯が折れやすい。
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口が閉じにくい場合や発音に支障がある場合。
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クラスII 2類(石原さとみさんのタイプ)
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特徴:
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上の前歯が内側に傾いており、見た目には控えめな出っ歯のように見えます。
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上唇が前に突出して見えにくく、比較的整った横顔を保つことがあります。
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見た目:
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石原さとみさんのように、控えめで整った笑顔が特徴です。
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矯正治療が必要な場合:
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噛み合わせが深くなりすぎている(過蓋咬合)場合。
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咀嚼や発音に問題がある場合。
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3. クラスIII(下顎前突、受け口)
クラスIIIは、下の奥歯が上の奥歯よりも前に出ている状態です。これを「受け口」と呼ぶこともあります。
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特徴:
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下顎が上顎より前方に出ている。
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噛み合わせが逆転している場合が多い。
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見た目:
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横顔を見ると、顎が強調されて見えることがあります。
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矯正治療が必要な場合:
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食事中に噛みにくい。
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顎関節に負担がかかり、痛みが生じることがある。
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アングルの分類のメリット
アングルの分類を理解することで、自分の噛み合わせの状態を把握しやすくなります。特に以下のような点で役立ちます:
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噛み合わせの問題を早期発見
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噛み合わせの問題に気づくことで、早期に治療を始めることができます。
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治療計画が明確に
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自分の状態に合った矯正治療の選択肢が見えてきます。
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健康な歯並びを維持
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正しい噛み合わせは、口腔内の健康維持に直結します。
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福山で矯正歯科をお探しの方へ
福山エリアには、矯正治療を専門とする優れた歯科医院が多数あります。矯正治療を受ける際には、以下のポイントに注意して歯科医院を選ぶことをおすすめします。
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矯正治療の実績が豊富
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多くの症例を経験した矯正歯科医がいる医院を選びましょう。
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最新の技術や装置を使用
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ワイヤー矯正やマウスピース矯正など、最新の治療方法を提供している医院が理想です。
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丁寧なカウンセリング
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自分の状態や治療方針についてしっかりと説明してくれる医院を選びましょう。
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最後に
アングルの分類を理解することで、自分の噛み合わせや歯並びの状態についてより深く知ることができます。もし「出っ歯かな?」「受け口かも?」と感じたら、早めに矯正歯科で相談してみましょう。
福山で矯正治療を考えている方は、信頼できる歯科医院を選び、美しい歯並びと健康な口元を手に入れる第一歩を踏み出してください。この記事が皆さんの参考になれば幸いです。
この記事は、河底歯科・矯正歯科院長河底晴紀が書いております。
・歯学博士
・日本矯正歯科学会認定医
◾️所属
・日本臨床歯科学会
・K-Project
・FCDC
・MID-G
・福山市歯科医師会 理事