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顎関節症と歯列矯正—効果的な治療法とは?

日本矯正歯科学会認定医・歯学博士河底晴紀

顎関節症は顎の関節や筋肉に不調をきたす病気で、口を開閉する際の痛みや違和感、顎の動きの制限など、日常生活に大きな影響を及ぼします。特に、歯列矯正が顎関節症の改善に有効かどうかについては、多くの患者さまが関心を寄せています。当院では、顎関節症へのアプローチとして、即効性のある「ボトックス治療」と、長期的な安定を目指す「スプリント(マウスピース)療法」の2つを提供しています。

この記事では、顎関節症の原因や治療法、歯列矯正との関連性について詳しく解説します。


顎関節症の原因とは?

顎関節症は、多くの場合、以下の要因によって引き起こされます:

  1. 咬筋(噛む筋肉)の緊張
    長時間の歯ぎしりや食いしばりが原因で、咬筋に過剰な負担がかかることがあります。

  2. 顎の構造的問題
    顎の骨や関節の位置がずれている場合、顎関節症の発症リスクが高まります。

  3. ストレス
    心理的なストレスが筋肉の緊張を誘発し、顎関節症を悪化させることもあります。

  4. 不正咬合(噛み合わせの異常)
    噛み合わせが悪いと、顎の筋肉や関節に負担がかかります。

#顎関節症の4つの要因

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

当院の治療アプローチ

ボトックス治療

即効性があり、特に咬筋が原因の顎関節症に対して有効です。ボトックス治療では、筋肉の過度な緊張を緩和することで痛みを軽減し、症状を短期間で改善します。以下のようなメリットがあります:

  • 治療後、数日から1週間で効果を実感できる。

  • 痛みや違和感が軽減する。

  • 咬筋がリラックスすることで、顎の動きがスムーズになる。

スプリント(マウスピース)療法

長期的な安定を目指す治療法です。患者さまの歯型に合わせて作成したスプリントを使用することで、以下の効果が期待できます:

  • 顎関節への負担を軽減。

  • 筋肉の緊張を緩和。

  • 咬合バランスを整えることで、症状の再発を予防。


歯列矯正と顎関節症の関係

歯列矯正は、不正咬合を改善し、顎関節症のリスクを軽減する可能性があります。ただし、全ての顎関節症が歯列矯正によって改善するわけではありません。

歯列矯正で期待できる効果

  • 噛み合わせを整えることで、顎関節や筋肉への負担が軽減。

  • 顎の正しい位置を維持しやすくなる。

  • 歯並びが美しくなり、口元のバランスが向上。

注意点

歯列矯正はあくまで顎関節症の原因が不正咬合にある場合に効果を発揮します。例えば、咬筋の緊張が主な原因の場合、歯列矯正だけでは改善が難しいことがあります。この場合、ボトックス治療がより適切な選択肢となります。


当院が選ばれる理由

  1. 患者さまに合わせた治療計画
    顎関節症の原因を正確に診断し、患者さま一人ひとりに適した治療法を提案します。

  2. 最新技術の導入
    当院では、ボトックス治療やデジタル技術を活用したスプリントの製作を行っています。

  3. 包括的なサポート
    歯列矯正と顎関節症治療の両方を一つのクリニックで受けられるため、スムーズな治療が可能です。


患者さまの声

  • 30代女性(ボトックス治療)
    「長年悩んでいた顎の痛みが1週間で和らぎました。食事が快適にできるようになり、本当に感謝しています。」

  • 40代男性(スプリント療法)
    「夜間の食いしばりが原因で顎が痛かったのですが、スプリントを使うようになってから症状が改善しました。」

顎関節症にお悩みの方へ

顎関節症は放置すると悪化し、日常生活に大きな支障をきたします。当院では、即効性のあるボトックス治療と長期的な安定を目指すスプリント療法を提供しています。また、歯列矯正による不正咬合の改善もサポートいたします。

お気軽にご相談ください。一緒に快適な生活を目指しましょう!

この記事は、河底歯科・矯正歯科院長河底晴紀が書いております。

◾️資格

・歯学博士

・日本矯正歯科学会認定医

◾️所属

日本臨床歯科学会(SJCD)

K-Project

・FCDC

MID-G 

広島県歯科医師会

福山市歯科医師会 理事

 

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