カテゴリー
カテゴリー

インビザラインなんてしなきゃよかったーインビザラインの裏側

日本矯正歯科学会認定医・歯学博士 河底晴紀

1. はじめに

インビザライン(マウスピース矯正)は、透明で目立たず取り外し可能なため、多くの方に選ばれています。しかし、「インビザラインなんてしなきゃよかった」と後悔する方もいるのが現実です。その裏側には何があるのでしょうか?本記事では、インビザライン治療のメリットとデメリット、成功と失敗の理由について詳しく解説し、福山で最適な治療を受けるためのポイントを紹介します。

2. インビザライン治療の基本

2.1 インビザラインとは?

インビザラインは、透明なマウスピースを使用して歯並びを整える矯正治療法です。目立たないため、見た目を気にする方にとって大変魅力的です。取り外し可能なので、食事や歯磨きの際に便利です。

2.2 インビザラインの治療プロセス

治療はまず歯科医師が患者様の歯の状態を3Dスキャンし、コンピュータシミュレーションを用いて治療計画を立てます。その後、一連のマウスピースが作成され、定期的に交換しながら歯を段階的に移動させます。

3. インビザラインのメリット

3.1 目立たない

透明なマウスピースなので、装着していることがほとんどわかりません。これにより、治療中も自信を持って笑顔で過ごすことができます。

3.2 取り外し可能

食事や歯磨きの際に取り外しができるため、口腔内を清潔に保ちやすいです。また、好きなものを食べることができます。

4. インビザラインのデメリットと失敗の理由

4.1 装着のルーズさ

インビザラインの治療が失敗する最大の理由は、装着をルーズにしてしまうことです。インビザラインは1日22時間以上の装着が推奨されていますが、これを守らないと治療が遅れたり、効果が出なかったりします。装着をルーズにする例として、次のようなものがあります:

  1. 圧痛が強くて装着をしなかった:装着時の圧痛が強く感じられると、装着を避けることがありますが、これにより計画通りに歯が動かず、治療が遅れる原因となります。
  2. 食後に再度付け直すのを忘れる:食事後にマウスピースを装着し忘れると、装着時間が減少し、効果が低下します。
  3. 旅行時に装着を忘れる:旅行などでマウスピースを忘れてしまい、1日以上装着しない日があると、治療の進行に大きな影響を及ぼします。
4.2 予測しない動き

インビザラインは高精度な治療法ですが、すべてのケースで完璧に予測できるわけではありません。治療中に予測しない動きが発生することがあり、その場合は適切な対応が必要です。治療してみないとわからないことが多くあるアンキローシスの場合も歯が動かないです。アンキローシスとは、歯根が歯槽骨に直接癒着している状態で、歯が正常に動かなくなることを指します。

4.3 症例数の重要性

矯正治療は、経験豊富な歯科医師によって行われることが重要です。症例数が多いほど、様々なケースに対応できる知識と技術を持っているため、予測しない動きや問題が発生した際にも迅速かつ的確に対応できます。

4.4 装置の適切な装着

適切に装置を付けられていないことも失敗の原因となります。以下の点に注意が必要です:

  1. 装置が浮いている:装置が歯にしっかりと装着されていないと、矯正力がかからず、装置がただ歯の上に乗っているだけの状態になります。このため、歯が適切に動きません。
  2. アタッチメントが取れている:アタッチメントが取れると、マウスピースが正しく機能せず、歯の動きに影響を及ぼします。アタッチメントとは、歯の表面に固定する突起物です。アタッチメントを装着すると歯とマウスピースの密着度が高まり、矯正力を加えられるようになります。アタッチメントがはずれてしまうとマウスピースがうまく固定されず、予定通りに歯が動かない可能性があるのです。
4.5 インビザラインを中断する可能性がある場合

矯正治療中にインビザラインを中断しなければならない場合もあります。以下のようなケースが考えられます:

  1. アンキローシス:前述のとおり、アンキローシスは歯根が歯槽骨に直接癒着している状態で、歯が正常に動かなくなります。この場合、マウスピース矯正に限らず、矯正治療全般において問題となることがあります。
  2. 歯根吸収:矯正治療中に歯根が短くなる現象で、重度の場合、治療を中断しなければならないことがあります。歯根吸収もマウスピース矯正に限らず、すべての矯正治療で起こりうる問題です。

↑上下前歯が歯根吸収しています。

5. インビザライン治療を成功させるためのポイント

5.1 信頼できる歯科医師を選ぶ

矯正治療の成功には、信頼できる歯科医師の存在が不可欠です。症例数が豊富で、日本矯正歯科学会認定医が在籍する医院を選びましょう。

5.2 資料取りと説明が十分か

治療前に患者様の口腔内の状態を十分に調べ、正確な資料を作成することが重要です。また、治療内容や進行状況をわかりやすく説明し、不安や疑問を解消することも大切です。

5.3 デジタル技術の活用

最新のデジタル技術を活用している歯科医院は、より精度の高い治療を提供できます。3Dスキャニングやデジタルシミュレーションを駆使することで、治療計画の精度が向上します。

6. 福山でのインビザライン治療

6.1 当院の特徴

福山でインビザライン治療を考えている方には、当院がおすすめです。当院では、豊富な症例数と経験を持つ認定医が、最新の技術と設備を駆使して治療を行っています。また、インビザラインとワイヤー矯正の両方に対応しており、患者様のニーズに合わせた柔軟な治療が可能です。

6.2 患者様の声

実際に当院で治療を受けた患者様からは、多くの喜びの声をいただいています。「見た目が気にならず、快適に治療を続けられた」「認定医の丁寧な説明と対応に安心できた」など、多くの高評価を得ています。

7. まとめ

インビザライン治療は、どこで受けても同じではありません。治療の成功には、症例数の豊富な歯科医師や、日本矯正歯科学会認定医が在籍する医院で治療を受けることが重要です。また、インビザライン単独で対応できない問題が発生した際に、ワイヤー矯正を併用できる医院を選ぶことも重要です。福山でインビザライン治療をお考えの方は、ぜひ当院にご相談ください。最新の技術と丁寧なケアで、あなたの美しい笑顔をサポートします。

この記事は、河底歯科・矯正歯科院長河底晴紀が書いております。

◾️資格

・歯学博士

・日本矯正歯科学会認定医

◾️所属

日本臨床歯科学会(SJCD)

K-Project

・FCDC

MID-G 

広島県歯科医師会

福山市歯科医師会 理事

一般社団法人福山市歯科医師会附属福山歯科衛生士学校 歯科矯正学講師

ページの先頭へ戻る