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部分矯正が有効なケースについて〜費用面だけで部分矯正を選ぶと失敗する理由

矯正治療には全体矯正と部分矯正の2種類がありますが、部分矯正(プチ矯正やブライダル矯正とも呼ばれます)は、特に気になる部分だけを短期間で安く治せるという点で人気です。しかし、部分矯正にはメリットとデメリットが存在し、そのデメリットを理解しないまま費用面だけで選択すると、後悔することもあります。今回は、部分矯正の有効なケースやそのメリット・デメリットについて詳しく解説します。

部分矯正のメリット

  1. 短期間で治療が可能 部分矯正は、特定の歯並びや咬み合わせを短期間で治療することができます。結婚式や成人式などの大切なイベント前に、気になる部分を短期間で改善できるため、多くの方が興味を持ちます。

  2. 費用が比較的安い 部分矯正は全体矯正に比べて治療範囲が限定されるため、費用が安く済むのが特徴です。例えば、前歯の歪みや隙間を治すだけであれば、全体矯正に比べて大幅にコストを抑えることができます。

  3. 見た目の改善に効果的 笑顔の際に目立つ部分だけを矯正することができるため、見た目の改善には非常に効果的です。特に前歯の部分矯正は、短期間で劇的な変化をもたらすことがあります。

部分矯正のデメリット

  1. 全体的な機能改善が難しい 部分矯正はあくまで一部分の歯並びを改善するものであり、全体的な咬み合わせや機能的な問題の改善は難しいことが多いです。例えば、奥歯の咬み合わせが悪い場合や、顎の位置がずれている場合などには、部分矯正では対応できません。

  2. 長期的な安定性に課題 部分矯正で治療した歯並びは、全体矯正に比べて長期的な安定性が劣ることがあります。そのため、治療後もリテーナー(保定装置)を長期間使用する必要があり、定期的なメンテナンスが不可欠です。

  3. 部分矯正の範囲外になることも 部分矯正が適用できる範囲は限られており、場合によっては全体矯正が必要となることもあります。特に、歯並び全体に問題がある場合や、複雑な矯正が必要な場合には、部分矯正では対応できません。

費用面だけで部分矯正を選ぶと失敗する理由

費用が安いという理由だけで部分矯正を選ぶと、後々後悔することがあります。例えば、部分矯正で改善できない咬み合わせの問題や、長期的な安定性の問題が後から発覚することがあります。治療後に問題が再発し、再度治療が必要になる場合もあるため、最初から全体矯正を選ぶ方が結果的には経済的かもしれません。

診断は矯正専門医に依頼

部分矯正を考える際には、必ず矯正専門医(矯正認定医資格を持つ矯正治療に精通した歯科医師)の診断を受けることが重要です。専門医は、患者さんの口腔内の状態を詳しく診断し、最適な治療方法を提案してくれます。また、矯正専門医は部分矯正の適用範囲やリスクについても詳しく説明してくれるため、安心して治療を進めることができます。

部分矯正と支払い方法

部分矯正を選ぶ際に費用面が気になる方も多いでしょう。しかし、現在の手元資金が少なくても、矯正治療はローンなどの支払い方法が複数用意されています。当院では、現金、振込、クレジットカード、ローンの4つの支払い方法を提供しており、患者様の経済状況に合わせた柔軟な対応が可能です。

費用をわかりやすくまとめたページはこちら↓

https://www.kawasoko-dental.com/price.html

まとめ

部分矯正は、特定の歯並びや咬み合わせを短期間で安く改善するための有効な治療法です。しかし、そのデメリットも十分に理解した上で選択することが重要です。費用面だけで部分矯正を選ぶと、後々後悔することがありますので、必ず矯正専門医の診断を受け、自分に最適な治療方法を選びましょう。当院では、患者様の経済状況に合わせた柔軟な支払い方法を提供し、安全で効果的な矯正治療をサポートしています。部分矯正や全体矯正についてご相談がある方は、ぜひ当院までお問い合わせください。

 

この記事は、河底歯科・矯正歯科院長河底晴紀が書いております。

◾️資格

・歯学博士

・日本矯正歯科学会認定医

◾️所属

日本臨床歯科学会(SJCD)

K-Project

・FCDC

MID-G 

広島県歯科医師会

福山市歯科医師会 理事

一般社団法人福山市歯科医師会附属福山歯科衛生士学校 歯科矯正学講師

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