こんにちは、歯科医師の河底晴紀です。今日は「交叉咬合」というテーマについてお話しします。このブログを通じて、交叉咬合が何か、そしてどう対処すればいいのかについての理解が深まれば幸いです。特に、交叉咬合に関して矯正相談を考えている方は、日本矯正歯科学会認定医まで相談することをお勧めします。
交叉咬合とは？
「交叉咬合」と聞いても、すぐには理解できないかもしれませんね。交叉咬合は、咬み合わせの問題の一種で、上下の歯が正しく噛み合わない状態を指します。正常な状態では、上の歯が下の歯よりも外側に位置しますが、交叉咬合の場合は、この関係が一部または全部で逆転してしまっています。
交叉咬合が引き起こす問題
交叉咬合は見た目の問題だけでなく、以下のような健康上の問題を引き起こすことがあります。
- 咬み合わせの不具合：適切な咬み合わせが得られないため、食事の際に食べ物を十分に噛み砕けなかったり、消化不良を引き起こすことがあります。
- 歯や歯茎へのダメージ：不自然な咬み合わせによって、特定の歯に過剰なストレスがかかり、歯や歯茎の問題が生じる可能性があります。
- 顎関節症：顎の位置が不自然になることで、顎関節に負担がかかり、痛みや機能障害を引き起こすことがあります。
- 発音の問題：歯並びが悪いことで、正確な発音が難しくなることがあります。
交叉咬合の原因
交叉咬合には多様な原因があります。遺伝的な要素や、永久歯への移行期に起こる問題、不良な習慣（例えば、長期間の指しゃぶりや、舌の癖など）が挙げられます。
交叉咬合の治療
交叉咬合の治療には、矯正治療が一般的です。ブラケットやマウスピースを使い、歯や顎の位置を徐々に正しい位置に修正していきます。治療方法や期間は個人差がありますが、適切な治療を受けることで、多くのケースで良好な結果が期待できます。
矯正相談は日本矯正歯科学会認定医へ
交叉咬合は、見た目だけでなく健康にも影響を与える問題です。もし、自分や家族が交叉咬合で悩んでいる場合は、早めに専門の矯正歯科医（日本矯正歯科学会の認定医）に相談してください。
この記事は、河底歯科・矯正歯科院長河底晴紀が書いております。
◾️資格
・歯学博士
・日本矯正歯科学会認定医
◾️所属
・FCDC
・福山市歯科医師会 理事
・一般社団法人福山市歯科医師会附属福山歯科衛生士学校 歯科矯正学講師
