福山市で矯正治療をしている河底歯科・矯正歯科の河底晴紀です。
矯正治療を受ける時にワイヤー矯正がいいのかマウスピース矯正がいいのか悩まれる方が多いのではないのでしょうか?
今日は両者の違いをわかりやすくお話ししますが、答えは簡単。適応となる症例が異なるのでどちらにしようか悩んでいるあなた、まず矯正相談にお越しください。どちらでも治せるよといわれた方は両者の違いを下記参考の上、考えてみてください。
当院では、ワイヤー矯正をした後、マウスピース矯正に切り替えるMIX法も行っていますが、コロナ禍でマスクをしているのでワイヤー矯正がいいと希望される方が多いようです。
★見た目の違い
まずワイヤー矯正は見た目を気にされる方も多いですが、歯にブラケットという装置をつけ、歯を動かしていきます。
これに対してマウスピース矯正では、1日22時間以上装置を入れることにより歯並びを直していきます。マウスピースは食事をする時と歯磨きをする以外はずっと装着しているものと考えてください。
外す時間は歯が後戻りする時間だと考えてできるだけはずさないようにしないといけないので性格的に管理が難しいと思われる方はワイヤー矯正のほうがいいですね。
★痛みについて
どちらの矯正治療法も個人差があり、痛みというのは定量化できないので難しいですが、歯が浮くような痛みはあります。
これはマウスピース矯正のほうが1枚のマウスピースで歯を動かす量が少ないため、比較するとワイヤー矯正より痛みが少ないと言われています。
ただ、マウスピース矯正だから痛みが全くないわけではありませんのでご注意ください。
★症例について
ワイヤー矯正は外科矯正以外のほぼ全ての症例に幅広く対応できるというメリットがあります。
マウスピース矯正は、その歯科が採用しているメーカーにより得意とする症例が異なります。
例えば当院で採用しているインビザラインでは全顎矯正を得意としますがASOライナーは通常部分矯正を得意とし、軽度のがたがたした歯並びや少しの隙間を微調整するような症例に対応します。
★費用について
どこの歯科でも一般的にはマウスピース矯正のほうが金額が高くなる傾向にあります。
どちらの矯正治療にも共通して言えることは矯正治療には長年の熟練した経験と技術が必要だということです。
マウスピース矯正はAIで矯正診断するなどと言われる時代にもなりましたが、AIが診断してくれるのではなく、ドクターがコンピューター上で治療計画をデザインするものであり、歯を動かす理論、最終ゴール、骨格診断ができないと満足のいくゴールは得られないと言えます。
またマウスピース矯正は時として予想に反する動きをする場合もありますので、マウスピース矯正で計画どおりに治療結果が望まれない場合はワイヤー矯正に切り替える可能性もあります。
ドクターから納得のいく診断を受けて治療開始することが大切です。
この記事は、福山 尾道 三原 で人気の矯正歯科医 河底歯科・矯正歯科院長河底晴紀が書いております。
・歯学博士
・日本矯正歯科学会認定医
◾️所属
・FCDC
・福山市歯科医師会 理事
・一般社団法人福山市歯科医師会附属福山歯科衛生士学校 歯科矯正学講師