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出っ歯の方の矯正治療 出っ歯は日本人に多い不正咬合です。

日本矯正歯科学会認定医 河底晴紀

福山市で矯正治療をしている河底歯科・矯正歯科の河底晴紀です。今回は出っ⻭の⽅の矯正治療についてお話しします。
出っ⻭とは、上の⻭が下の⻭よりも前に出すぎた状態のことです。出っ⻭のことを上顎前突
といい、⽇本⼈に多い不正咬合です。その程度は⼈によって違います。

不正咬合の種類と実態

e-ヘルスネット(厚生労働省)参照

 

 

【A さんの場合】
まず、⼀⾒⻭を並べるだけで上顎前突を改善できそうなのですが、検査をして⾻格のバランスに
ついてレントゲンを分析すると、A さんの場合下顎が⼩さいということが分かりました。つ
まり、⾻格の問題です。上下の顎の位置のずれが⼤きい場合、⻭を並べるだけでは上下は咬
みません。したがって、矯正治療に加えて、外科的な処置が必要になります。
次のようにレントゲンを⾒ると、下の前⻭がかなり唇側に倒れているのが分かります。

 

 

 

 

【Bさんの場合】

A さんに⽐べると、B さんはさらに上の前⻭が前に出ています。しかし、レントゲン写真を
分析すると、上下の顎のバランスはやや上顎が⼤きいものの、矯正治療だけで上下を咬み合
わせることができると分かりました。レントゲンを⾒ると、上下とも前⻭がかなり唇側に倒
れています。
ところで、上の前⻭を引っ込めるとしてもスペースがないと引っ込めることができません。
したがって、抜⻭が必要になるのです。抜⻭をする場合、移動量が多いのでブラケット(ワ
イヤーを通すために1本1本の⻭に矯正⽤接着剤で付ける⼩さな装置)が必要になります。

 

 

 

 

一方B さんはまだ矯正治療を始めたばかりですが、今後この抜⻭スペースを使い上の前⻭を引
っ込めていく予定です。

 

 

 

 

(初診時) (上の装置を付けて数ヶ⽉後)
実は右の写真は、下の⻭に初めて装置を付けた⽇に撮ったものです。つまり、下の⻭はまだ
全く動いていないのです。初診時と⽐べるとこの数ヶ⽉で上の前⻭がさがったのが分かります。

まだ抜⻭スペースは⼗分残っているので、さらに上の前⻭は引っ込んでいきますよ。

【Cさんの場合】

 

 

 

 

C さんの場合は検査の結果、⾻格的にも問題はなく抜⻭も必要ないということが分かりマ
ウスピース矯正を⾏うことになりました。
上顎前突の⽅はたくさんおられますが、その⽅に合った治療法があります。
必要な時はアンカースクリュー(⾻に埋め込む直径1〜2㎜、⻑さ6〜10㎜の⼩さなネジ)
を使うこともあります。前⻭を後⽅にさげるとき、通常は前⻭と奥⻭の引っ張り合いをしま
す。引っ張り合いなので、奥⻭も少し前に動いてしまいます。しかし、アンカースクリュー
を使うことで奥⻭が前に動いてしまうことを防ぎ、前⻭の後⽅への移動量を増やすことが
できます。
「⾃分に合った治療法は何だろう?」と思われた⽅、ぜひ矯正相談にお越しください!

この記事は福山市で人気の歯科、河底歯科・矯正歯科 院長河底晴紀が書いております。

◾️資格

・歯学博士

・日本矯正歯科学会認定医

◾️所属

日本臨床歯科学会(SJCD)

K-Project

・FCDC

MID-G 

広島県歯科医師会

福山市歯科医師会 理事

一般社団法人福山市歯科医師会附属福山歯科衛生士学校 歯科矯正学講師

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