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カリエールについて 新しい矯正のあり方

福山市で矯正治療をしている河底歯科・矯正歯科の河底晴紀です。今回は矯正の装置についてお話ししたいと思います。

当院のブログでもいろいろな矯正装置のお話をしてきましたが今回はカリエールという

装置についてです。

カリエールがどのような効果のある装置かというと、上の奥歯を後ろに下げることができる装置で当院では上顎前突の方(いわゆる出っ歯さん)の治療に使用しています。

ブラケットやマウスピースを装着する前に上下の奥歯の位置関係を正常な位置関係に動かしておくことによって治療期間短縮につながるといわれています。

まず上顎前突の方の噛み合わせとは下の六番目の歯が上の六番目の歯に対して後ろで咬みあっている状態で上の歯が全体的に前に出ているような感じです。

なので上顎前突の方の場合は出ている歯を後ろに引っ込めるために歯を抜いてスペースを作らなければいけないことが多いのです。

しかしこのカリエールを使うことで奥歯が後ろに移動すること、

また、六番目の歯が矢印の向きに少し回転する動きをすることで前歯をを引っ込めるためのスペースを作ってくれます。

 

 

 

 

 

 

 

人によってはこの装置のおかげで非抜歯で済む方もいらっしゃるようです。

実際歯にどうつけるのかを見てみましょう。

まず上の犬歯 (前から3番目の歯)と第一大臼歯 (6番目の歯)にこのような装置を付けます。そして下の六番目の歯にもこのようなメタルのバンドとバンドにはフックを付けます。

 

次に顎間ゴムと言われる矯正用のゴムを上の犬歯から下のフックに引っ掛けます。

このゴムがお口の開閉時に伸縮しますよね。その時のゴムが縮もうとする力で歯が動かされていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この二つの写真は同じ患者さんのお口の写真です

上の犬歯と第一大臼歯が後ろに下がってきて

噛み合わせが変わっているのが分かりますね。

ゴムの付け外しは患者さん自身にしていただくもので、食事や歯磨きの時以外つけてもらいます。どれだけしっかりゴムを付けていただけるかで歯の動き具合が変わってきますが、

順調に効果が現れた場合3~6か月ほどで次の治療段階に移行していけるそうです。

最初にも言いましたがこの装置を使用することで全体の治療期間の短縮が期待できます。

全ての方に使用できるというわけではなく、矯正医の診断が必要になります。

気になった方は是非一度矯正の相談にお越しください。

この記事は、河底歯科・矯正歯科院長河底晴紀が書いております。

◾️資格

・歯学博士

・日本矯正歯科学会認定医

◾️所属

日本臨床歯科学会(SJCD)

K-Project

・FCDC

MID-G 

広島県歯科医師会

福山市歯科医師会 理事

一般社団法人福山市歯科医師会附属福山歯科衛生士学校 歯科矯正学講師

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