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小児科で出された抗生剤にびっくり!お母さんご存知ですか?

うちの長男は基本的には元気なのですが年に1回ほど風邪をひきます。そして今回がクループ症候群。

薬のおかげですぐ治ったのですが、ケンケンという犬のような、またはオットセイのような特徴のある咳を繰り返します。また夜中に「息ができない」と少しゼイゼイした感じになります。

クループ症候群自体は以前にも経験したことがあるので「あれだな」と驚きもせず、対処できたのですが、小児科に行ったところ抗生剤としてテトラサイクリン系を処方されたので丁重にお断りしました。

確かに昔から百日咳などに有効な薬として使用されてきたのかもしれませんが、8歳以下の子供が連続して服用すると

歯のエナメル質形成不全・着色などの問題を引き起こします。

テトラサイクリン歯とは、妊婦や授乳中の母親、および永久歯の形成期(出生直後~小学校入学前後の8才頃)までの小児がテトラサイクリン系抗生物質を多量に投与された場合の副作用として歯の変色が起こった歯のことをいいます。

歯の色がグレーや黄色、縞模様(しまもよう)になっていたりしたらこのテトラサイクリン系抗生物質の影響で変色してしまった歯である可能性があります。

こんな歯を見たことはありませんか?

 

 

 

 

 

変色のメカニズムは、形成中の歯に含まれるCa(カルシウム)とテトラサイクリンが結合して歯に沈着します。歯に沈着したテトラサイクリンは紫外線に当たることにより酸化して色が濃くなり、通常の歯の色とは異なる色を生じます。色のタイプは主にグレー系統、イエロー系統からブラウン系統にわかれます。

 

日本では昭和40年代に生まれた世代の方にこのテトラサイクリンによる変色の方が多いと言われています。

妊婦さん、授乳中のお母さん、永久歯の形成期のお子さんを持つお母さん、気をつけてあげてください。

なお、このテトラサイクリンによる変色をとげた歯はホワイトニングができません。ラミネートベニアやかぶせの歯にしないと色を白くすることはできません。お子様の歯をきれいに守ってあげてくださいね。

この記事は、河底歯科・矯正歯科院長河底晴紀が書いております。

◾️資格

・歯学博士

・日本矯正歯科学会認定医

◾️所属

日本臨床歯科学会(SJCD)

K-Project

・FCDC

MID-G 

広島県歯科医師会

福山市歯科医師会 理事

一般社団法人福山市歯科医師会附属福山歯科衛生士学校 歯科矯正学講師

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