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お子様の歯、乳歯について

ゴールデンウィークが終わりましたね。

充実した連休になりましたか?親戚のお家へ行ったり、家族や友達と旅行へ行かれた方も多いかと思います。

そして、51日のゴールデンウィーク中には元号も変わりました。

入籍した方、出産した方も大勢いらっしゃり、おめでたいニュースが沢山ありましたね。

さて今日は、出産を控えている方や出産を終えられた方、今子育て中のお父さんお母さんに是非見ていただきたい内容です。

皆さんは、このような経験はありませんか?

永久歯が生えるのが遅い!

虫歯になって早く歯を抜くことになってしまった!

永久歯が生えてこない!といったお母さんからの声を今までいくつも聞いてきました。

特にお子さんのいる方は気になるところではないでしょうか。

人の歯はご存じのとおり乳歯と永久歯の2種類あります。

乳歯はそれぞれ20本、永久歯は28本(親知らず入れると32本)生えています。

平均生後8か月頃から乳歯が生え始めてきて、2歳半頃で乳歯が生えそろってきます。

永久歯は6歳頃に下の前歯あるいは6歳臼歯が生えてきます。

12歳頃には6歳臼歯の後ろに12歳臼歯が生えて、28本の永久歯が完成します。

乳歯のABCDEに対して永久歯の12345が生えてきます。

これが正しい永久歯列になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、萌出困難歯(ほうしゅつこんなんし)といって、例えば永久歯が生えてくる前に虫歯が原因で乳歯を抜いてしまうと歯の周りが動いてしまうので、本来生えてくる永久歯が正しい位置に生えてくることができないことがあります。

虫歯が進行して、根っこの下に膿がたまってしまうと、永久歯が生えてこられなくなったり、膿をよけて歯の出てくる方向が違う向きに出てきたりすることもあり、むし歯で乳歯が抜けるとその空間を埋めるように永久歯が生え、歯並びにも影響が出てきます。

また、萌出経路に過剰歯(通常の歯の本数よりも多く形成された歯)や歯牙腫(歯の形成以上のために生じる良性の腫瘍)などの障害物があるときや局所的なものとして、歯茎が腫れて厚くなっていたり、位置の異常や形成の異常などで歯が生えてくるのが遅くなることがあります。位置の異常に関してはやはり、顎の成長が少なくなってきているのが原因だと思われますので、今後も増えていく傾向があると思います。

 

 

 

 

 

 

なかなか生えてこない場合の治療方法としては、レントゲンを撮って永久歯の位置や歯の根っこの状態を確認します。

きちんと生えそうな位置や向きであれば、経過観察をしていきます。

特に歯茎が腫れて厚くなっていて、歯が出てくるのが難しそうな場合は、麻酔をして切開します。当院では麻酔もいつしたかわからない程度のものですし、切開も麻酔下で行うのでご安心ください。

また、ほとんど萌出力が期待できない場合は、牽引処置をすることがあります。牽引処置は矯正治療になります。

乳歯は永久歯が正しい位置に生えてくるためにとても重要な役割があります。

乳歯に対してむし歯になってもどうせ抜ける歯だからと思うのはやめてください。乳歯は適切な時期まで役割を果たしてその時期がきたら自然と抜けるものです。むし歯になり無意識に痛みを避けるように噛み合わせが乱れたり、安易に早すぎる時期に抜いてしまうのはよくないです。初めて乳歯が生えた時の感動を思い出してしっかり仕上げ磨きもしてあげてくださいね。

この記事は、河底歯科・矯正歯科院長河底晴紀が書いております。

◾️資格

・歯学博士

・日本矯正歯科学会認定医

◾️所属

日本臨床歯科学会(SJCD)

K-Project

・FCDC

MID-G 

広島県歯科医師会

福山市歯科医師会 理事

一般社団法人福山市歯科医師会附属福山歯科衛生士学校 歯科矯正学講師

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