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年代別歯の本数~最後の最後まで健康で生き抜くために

食欲は人間の三大欲求の1つです。そう簡単にはあきらめることはできません(笑)

 

人生最後まで、おいしく食事をするためには?

そうです、(ここは歯科医院のブログ・・・)お口の健康が欠かせない!のです。

 

さて、今、このブログを読んでくださっているあなた。

あなたの歯は何本ありますか?

 

今回のテーマは、

「あなたの歯は何本残せる?!

年代別で見る歯の残存本数 ~健康寿命を考える~ 」です!

 

 

歯がだんだん少なくなっていく・・・!?

まずは基本的なことから・・・。

大人の歯(永久歯)は全部で何本でしょう?

このブログの愛読者なら分かるはず!!

そう、28本(親しらずを全部入れると32本)です。

永久歯なので、抜けるともう生えてきません!

 

このことをふまえながら、以下のグラフを見てみましょう。

 

(厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイトe-ヘルスネットより

 2011年に行われた全国調査(歯科疾患実態調査))

 

このグラフは「年齢別にみた一人あたりの歯の数の平均値」です。

 

このグラフを見ると、40代半ばくらいから、歯の本数が減っていくのが分かります。

2本減り、3本減り・・・

60代になると、20~30代の時と比べて平均して9本も少なくなっています!

びっくりしませんか?

現在、20~30代のあなた。

60代になると、今より9本も歯が少なくなっているんですよ?!

だいたい歯は奥歯から無くなっていきますので、

上下左右の奥歯が2~3本ない状態を想像してください・・・。

平均値ですので、だいたいの人が近い未来、このようになるということです。

 

そして、70歳を過ぎると歯の本数は、なんと元々の半分以下に・・・。

極端な話、上の歯が全部ない、という状態です。

 

「入れ歯をすればいいのでは?」

そう簡単に考えてはいけません。

私の父(69歳)は入れ歯をしておりますが、日々、苦労をしています。

違和感があるからと、作った当初から入れ歯を入れたがりません。

おのずと合わなくなり、今では食べる時にしか使いません。

たまに外食に行くと「あっ、入れ歯忘れた!」となり、

おいしく食事ができずへこむこともしばしば・・・。

 

もちろん、入れ歯がしっくりくる方も大勢いらっしゃいます。

が、しかし、うちの父のようになる方も現実いらっしゃいます。

 

なにはともあれ、自分の歯があることに越したことはないのです。

 

厚労省が公開した「平成29年簡易生命表」によれば、

日本人の平均寿命が過去最高を更新して、男性は81.09歳、女性は87.26歳となりました。

70歳で歯が半分無くなると考えると、

人生残りの10年~20年近くを自分の歯を半分失った不自由な状態で過ごさなくてはなりません。

 

食事は毎日のことです。

考えてみてください。

20年近くも日々の食事の際に「はぁ・・・」とため息をつかねばならない生活を・・・。

 

 

今からでも遅くない!!

しかし、ただ単に嘆くことばかりではありません!

下のグラフをご覧ください。

(厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイトe-ヘルスネットより

平成23年(2011年)歯科疾患実態調査)

 

このグラフは、歯の数の移り変わりを年代を追ってあらわしたものです。

これを見ると、残存歯数はどの年齢層においても増えていっていることが分かります。

 

昨今は歯に対しての意識が高くなっています。

・定期的にメンテナンスに通う

・かぶせをむし歯になりにくいセラミック素材のものに変える

・清掃力を上げる為に歯列矯正治療をする・・・など

このようなケアをすれば、歯の寿命が長くなる可能性も高くなります。

だから、あきらめることはありません!

 

 

あなたの健康寿命を延ばすために・・・

あなたは、「健康寿命」という言葉をご存じでしょうか?

平均寿命が延びてはいますが日本人、最後の10年は寝たきりで過ごす方が多いのです。これは歯の本数が大きく関係しているのです。

最後の10年を寝たきりで過ごさないご老人は自分の歯が20本以上ある方が多いと言われています。

先日のブログにも書きましたが、噛んで食事をすることは全身の健康につながります。

私たちと一緒にあなたのお口の健康を守っていきましょう!!

この記事は、河底歯科・矯正歯科院長河底晴紀が書いております。

◾️資格

・歯学博士

・日本矯正歯科学会認定医

◾️所属

日本臨床歯科学会(SJCD)

K-Project

・FCDC

MID-G 

広島県歯科医師会

福山市歯科医師会 理事

一般社団法人福山市歯科医師会附属福山歯科衛生士学校 歯科矯正学講師

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