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大人の矯正・子供の矯正について

こんにちは。

平成も残り数か月になりました。年が明けてあっという間に1月も終わりですね。

当院では、スタッフ全員が「未来計画シート」という目標を毎年年初に出して、タイムカプセルのように年末に見返すようにしています。仕事の目標・プライベートの目標、年の初めに計画をたてるのはとてもいいことです。矯正治療も年の始めに始められる方は多いんですよ。

さて、最近、患者さんに治療計画や予防についての説明をしていると、

ご年配の患者さんから、

「この齢で矯正もねぇ・・・矯正は小さい子やもっと若い人がするもんでしょう?」

というお話を聞く事があります。

子どもの頃から矯正を始める方も、大人になって矯正を始める方も、どちらともいらっしゃいます。

今日は、「大人の矯正」と「こどもの矯正」、この2つについてお話しします。

 

「矯正」と一言でいっても、大人の矯正とこどもの矯正はまったく異なります。

 

【こどもの矯正】

まず「こどもの矯正」からお話しします。

こどもの矯正は大きく分けて2つのステップがあります。

最初のステップが乳歯から永久歯の交換時期に行う「1期治療」です

こどもは、体が完全にできあがっていないため、顎の骨自体も成長し、その過程で大人の歯に生え変わっていきます。

よって、1期治療では、歯と顎を正しい位置に調整していきながら、成長にしたがって治療をおこなっていきます。

当院の1期治療は8歳前後から行うことが望ましいと考えています。

当院で使用する1期治療の矯正器具は取り外し可能なものがほとんどです。

その為、お子さん自身が器具を口の中に入れることができる年齢から始めることが良いと考えているからです。

当院で使用する1期治療の着脱式器具の一部です。

主に就寝時に着けていただきますが、おうちで勉強をしているとき、テレビを見ているときなど、着けている時間が長いほど効果が高いので出来るだけ長く着けて頂くことをおすすめします。

 

1期治療の期間は、個人差もありますが4~5年ほどです。

「長いなぁ」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、お子さんの顎の成長を利用して治療しますので、成長と同じくらいの時間がかかるのです。

ただ、学校などに着けていく必要はありませんし、食事や歯磨きの時には取り外せるので、比較的お子さんの負担は軽く、治療をおこなえます。

また、顎の成長をうまくコントロールすることができるので、おとなの矯正のように歯を並べるスペースがなく抜歯をする・・・という可能性も低くなるなど、時間をかけてでもおこなう価値がたくさんあります。

 

次のステップは永久歯が生えそろった時期にスタートする「2期治療」です。

いわゆる大人の矯正で、ブラケットという器具を歯に直接着けて、それにワイヤーを通します。

1期治療の後に2期治療にすすむと、比較的短い期間で歯並びの改善が見込まれます。

1期治療には期間が長くなってもする価値が大いにありますが、「お子さんの同意が得られない」「抜歯になっても短期間で集中的に治療したい」ということで自分で時期をみてスタートする方もいらっしゃいます。

【おとなの矯正】

おとなの矯正は、歯に直接、ブラケットと呼ばれる器具をつけ、それにワイヤーを通して歯を動かしていく治療になります。

このブラケットは取り外しはできません。

付けたら矯正が終わるまで付けたままになります。

こどもとは違い、大人はすでに顎の骨の成長は止まり、顎の形も完成済みです。

こども矯正がやわらかい粘土をいじることだとすれば、大人の矯正はすでに固まってしまった紙粘土の形を変えようとするようなものなので、治療方法も期間もこどもとは違ってきます。

スペースが決まっているところに歯を綺麗に並べないといけないので、抜歯をしてスペースを空けて歯を並べていくという場合もあります。

しかし、矯正治療をおこなうにあたって基本的に年齢制限はありません。70歳の方で矯正治療をされ、

より美しくなられた方もいらっしゃいます。

その方は、「宝石やカバンを買うのを我慢して矯正治療の費用にしたい、テレビに出ている人はみんな歯が綺麗だから」といわれ、とても綺麗な歯並びになられました。本当に歯並びを直してさらに美しくなられ、矯正を始めた時のこのお話もとても素敵ですよね?

ですので大人も子供も年齢関係なくできます。歯並びが気になる方は、ご遠慮なくご相談ください。装置はセラミックなので見た目もほとんど気になりません。

大人の矯正治療の期間は、個人差もありますが、だいたい2~3年ほどです。

「2~3年も器具をつけたままなのか・・・」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、歯は一生ものです。

ご存じの通り、永久歯は生え変わることはありません!

もちろん、歯並びも自然に治ることはありません。

考えてみれば、長い人生の内、器具を付けているのはたった2~3年です。

それだけで、見た目は良くなり、噛み合せも良くなるのでしっかりと噛めるようになります。

また歯並びが良くなることで磨きやすくなり、むし歯や歯周病の予防効果も高くなります。

それによって歯の寿命も長くなります。

矯正が終わってからの残りの長い人生、コンプレックスだった歯並びが見た目も良くなるだけでなく、しっかりと美味しく食事が出来るようになるわけです。日本人は体の寿命は伸びていますが、実は終わりの10年を寝たきりで過ごす方も多いのです。

これには、歯も関係しています。自分の歯で最後まで咀嚼しているかたはとても健康ですが、入れ歯の方ほど寝たきりになる確率が増えるのです。

人生100年時代です。2~3年は長いと思いますか?短いと感じますか?

【矯正相談について】

当院では矯正にご興味のある方がお気軽にご相談して頂けるように、

まず「矯正相談」のご予約をとって頂くようになっています。

その時点で矯正をするかしないかは決めていらっしゃらなくても大丈夫です。

矯正相談の費用は2,000円(税抜)と受けて頂きやすくなっておりますので、

気になる方はご連絡ください。

また、当院ホームページにも治療の流れ、費用等わかりやすく記載しておりますので、

ご参考になさってください。

矯正治療を年の初めに決断される方は多いです。多くの方が歯並びを改善して、幸せになっていく姿をたくさん見ることができてうれしいです。

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