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小学3年の娘も矯正治療を開始しました

事務局の河底です。夏休みが終わりほっとしています。食事の支度、習い事の送迎、宿題の管理・・・。もうへとへとです。今年の夏はまさしく災害なみの暑さで、毎日ほんとうによくがんばりました!

9月から、小学校・幼稚園が始まり最高に嬉しいです。

さて、小学3年生の娘、歯が大きく、前歯が並んでいないのが気になっていました。最近のお子様は栄養価が高いので一つ一つの歯が大きい傾向にあり、昔の食事に比べ咀嚼が少ないやわらかい食事が増えたので顎の骨は小さい傾向にあります。結果、おしくらまんじゅう状態となり、並びきらない歯が外に押し出され、ガタガタになります。

娘の場合、小さい時から過蓋咬合(上の前歯が下の前歯に深く多いかぶさっている状態)気味でしたがフッ素塗布しながら経過観察をしてきました。

まだ混合歯列期といって永久歯と乳歯が混在している状態なのですが、現在の問題は

・笑ったときの歯並びがガタガタ(前の2番目の歯が奥に生えているので歯がないように見えると友達にいわれる、と本人も気にしておりました。)

・歯磨きがしにくい

ことです。

1期治療において、当院では大学病院のように様々な装置を用います。

FKO、拡大床、舌の位置を正しく整えるためのトレーナー、ヘッドギアーなどです。

お子様は現在たくさん来院されておりますが、本当に使用する装置は様々です。娘の場合は拡大なのかなーと思っていたら、写真のように一部にブラケットという装置をつけました。

私は15年くらい前に成人矯正を他院でしましたが、はっきりいってすごく痛かったです。娘にどう?と聞くと、

調整の最初の日はちょっと痛いかなあーというくらいでつけた日から2、3日すると痛みはないようでした。一般的に子供の時から矯正治療を始めると、

●成長途中であるため、歯が移動しやすい
●歯を抜かない治療の可能性も高まる
●歯を支える歯肉、歯槽骨が順応しやすい
●顎と歯のバランスのとれた成長が期待できる

というメリットがあります。

確かに、1期治療からですと通う期間はトータルで長くなりますが、月に1回(経過によっては2、3ヶ月毎)の通院ですし、費用面からいっても当院は着手料金を1期・2期に分けており、大人になって始めるより費用の分散化も可能です。(分割支払いは大人・小児とも可能ですが、医療費控除的には足切り額というのがあるので、税金をたくさんお支払いの方はまとめた支払いの方がお得の方が多いでしょう。)

また当院の場合、 セルフライゲーションというブラケットを使用しており、摩擦抵抗が従来のものに比べて格段に少ないです。摩擦抵抗が少ないということは、自転車に例えるとブレーキをかけずにすいすい自転車がこげる状態です。

以前当院で使用していた装置に比べ、ブレーキがかからないので痛みも少なく、治療のスピードも早いということです。

親としては、子供に痛みの負担がないということはとても嬉しいです。

また舌癖のあるお子様もいらっしゃいますね。

娘の場合にはないのですが、そのまま放っておくと大人になっても俳優の桐谷健太さんや今でしょ!の林修先生のように舌ったらずな喋りをすることになります。

桐谷健太さんは前よりはいいですが、大人になってこの癖を治すのは大変ですよね。

当院ではMFTという口腔筋機能療法も行なっております。

MFTとは?

MFT(Myofunctional Therapy)は、お口周りの筋肉、特に舌や唇、頬の筋肉の機能を改善するためのトレーニングです。これらの筋肉は、歯並びや噛み合わせに大きな影響を与えるため、MFTを通じて正しい筋肉の使い方を習得することが重要です。

MFTの目的

  1. 正しい舌の位置の確立: 正しい舌の位置は、安静時には口蓋に接触している状態です。この位置を維持することで、上顎の成長を促進し、歯並びの改善に寄与します。

  2. 口呼吸から鼻呼吸への転換: 口呼吸は、歯並びや顔貌の発育に悪影響を及ぼします。MFTでは、鼻呼吸を促進するためのトレーニングを行い、健康な呼吸習慣を確立します。

  3. 正しい嚥下の習得: 舌を前に突き出して飲み込む癖(異常嚥下)は、歯並びに悪影響を及ぼします。MFTでは、正しい嚥下方法を学び、歯並びを安定させます。

MFTの具体的なトレーニング

MFTのトレーニングは、専門の歯科医や矯正医の指導のもとで行われます。以下は、一般的なトレーニングの一部です。

  1. 舌のトレーニング: 舌を正しい位置に保つための練習や、舌の筋力を強化するエクササイズを行います。例えば、舌を口蓋に押し付ける運動や、特定のパターンで舌を動かす練習などがあります。

  2. 唇と頬のトレーニング: 唇や頬の筋肉を強化し、正しい口の閉じ方を習得します。唇を閉じて抵抗をかける練習や、頬の筋肉を使ったエクササイズが含まれます。

  3. 呼吸のトレーニング: 鼻呼吸を促進するための練習を行います。例えば、口を閉じたまま深呼吸をする練習や、特定の呼吸パターンを学ぶエクササイズがあります。

MFTの効果

MFTを行うことで、以下のような効果が期待できます。

  1. 歯並びの改善: 正しい筋肉の使い方を習得することで、歯が正しい位置に移動しやすくなります。特に矯正治療と併用することで、治療効果が向上します。

  2. 噛み合わせの安定: 正しい嚥下方法や舌の位置を習得することで、噛み合わせが安定し、長期的に良好な状態を維持できます。

  3. 呼吸の改善: 鼻呼吸を促進することで、健康な呼吸習慣が身につきます。これにより、全身の健康状態も改善されます。

  4. 発音の改善: 正しい舌の位置や筋肉の使い方を習得することで、発音が明瞭になります。特に、舌を前に突き出す癖がある場合、発音に大きな改善が見られます。

まとめ

MFT(口腔筋機能療法)は、歯並びや噛み合わせの改善に非常に効果的なトレーニングです。特に、矯正治療と併用することで、治療効果を最大限に引き出すことができます。福山市にある河底歯科・矯正歯科では、MFTを取り入れた包括的な矯正治療を提供しています。歯並びや噛み合わせでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

「食べよう 笑おう 幸せになろう」笑顔の先には輝く未来があります。あなたの健康な笑顔をサポートするために、私たちがお手伝いいたします。

矯正治療を体験した私の個人的な意見ですが、人生いろいろイベントがあります。高校卒業、大学卒業、社会人デビュー、結婚・・・。いろいろライフイベントで写真を残したり、出会いや別れがありますが、その折々において歯並びを直しておいてよかった!とおもうことはたくさん出てくるでしょう。

娘にもこれからいろんなライフイベントがある中で常に笑顔でいてほしいなと思います。

 

この記事は、河底歯科・矯正歯科院長河底晴紀が書いております。

◾️資格

・歯学博士

・日本矯正歯科学会認定医

◾️所属

日本臨床歯科学会(SJCD)

K-Project

・FCDC

MID-G 

広島県歯科医師会

福山市歯科医師会 理事

一般社団法人福山市歯科医師会附属福山歯科衛生士学校 歯科矯正学講師

 

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