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ふくろう(梟、フクロウ)
  フクロウ目フクロウ科の鳥。大きさはカラスぐらい。
  顔は灰白色、額は褐色。背面・下面共に灰白色の地に
  褐色の縦斑があり、下面の方が著しく白っぽい。
  森の繁みや木の洞にすみ、夜出てノネズミなどを
  捕えて食う。フクロウ目は世界に約140種、日本には
  10種が分布。そのうち、特にミミズクとの対比で
  耳羽のないものをフクロウと総称するが、分類学上の
  区別ではない。               《広辞苑より》
owl
 1.((鳥))
  a.フクロウ《ギリシャ神話で、アテネ(Athens)の守護
    女神であり知恵の神であるアテナ(Athena)の象徴が
    フクロウであったことから「知恵」「賢明」のシンボルと
    されている》 : Owls hoot.フクロウはホーホーと鳴く。
  b.ミミズク:⇒horned owl.
 2. a.もったいぶった人。まじめくさった人。
    b.夜ふかしをする人。:⇒night owl.
   (as)wise as an owl とても賢い。
                          《英和辞典より》
 フクロウ 脳で“掛け算”
  〜獲物の位置正確にキャッチ〜


 両耳から入ったネズミの音は、
 脳内で到達時間の差(水平方向)
 と音の強弱の差(上下方向)の
 二つの信号に変えられる(@、A)
 二つの信号が重なる神経細胞
 だけが反応することで、ネズミの
 位置が正確に分かる(B)


  《讀賣新聞2001年5月31日より》
 「われは何じゃ」
 ふくろう
 「梟じゃよ」
 洞玄はからりと赤い口腔をみせて笑ってから、
 「忍者は梟と同じく人の虚の中に棲み、五行の
 陰の中に生き、しかも他の者と群れずただ一人で
 生きておる。・・・」  

             《司馬遼太郎「梟の城」より》
 ・・・この秀次は吉野観桜の翌年、にわかに謀叛の
 疑いをもって侍臣五人、妃妾二十九人の首とともに
        きょう
 三条河原に梟せられ、処刑を命じた秀吉自身も、・・

             《司馬遼太郎「梟の城」より》
        すぐ
 「馬上少年過」
 老人が晩年につくった高名な詩の第一句である。

   馬上少年過ぐ
   世平らかにして白髪多し
   ざん く     ゆる
   残躯天の赦すところ
             いかん
   楽しまざるをこれ如何せん

 この老詩人が、伊達政宗である。
 きょうゆう
 梟雄といわれた。梟はふくろう。あるいはタケダケシ。
                            もうきん
 辞書を繰ると、そういう意味がある。またこの猛禽は
 闇に鳴き、肉食をもっぱらするがために悪の酒精分がふくまれ、
 かならずしも善良の英雄のばあいにつかわれない。
             そうそう
 「三国志」でいえば、曹操である。曹操が後世にのこした印象は
   きょうかん
 その梟奸さにあるが、・・・
                  《司馬遼太郎「馬上少年過ぐ」より》
 フクロウは、夜活動する鳥類の中ではもっとも
 代表的な鳥です。主に低山帯から山地にかけて
 生息し、九州以北から北海道までほとんど全国に
 わたって分布しています。 ・・・

 ・・・ “森のものしり博士” “森の哲学者” “夜の
 かりゅうど
 狩人” と、どれをとってみてもフクロウにはお似
 合いの言葉です。私は、このようなフクロウが
 たまらなく好きです。見れば見るほど表情が豊かで
 親しみが感じられるフクロウを、これ以上少なくさせ
 たくない、といつも思っています。
           《写真家 宮崎 学 「ふくろう」より》
    ふくろ
 知恵袋 → 学問の神様といわれる
 ふ く ろう
 不苦労 → 苦労知らず
 ふくろう         こも
 福籠  →  「福が籠る」ので縁起がよい

 長寿な鳥で不老長寿で長生きできる。
 首が270度回ることから、商売繁盛につながる。
 幸福のシンボル梟

  古代ギリシャでは、女神アテネの従者として、知性と学芸を象徴する鳥。
  オーストラリアでは、女性の守り神として崇められている。
          きょう                       きょうめい          きょうしょう
  古代中国では強に通じて、非常に強い意味に使われ、梟名とは武勇の誉れ、梟将とは勇ましい大将のことをいう。
  日本では、首が360度回るので、商売繁盛、
         「不苦労」と例え苦労知らずといわれたり、
         不老長寿のお守りともされ、
         福が籠るとされ、「福籠」、
         朗らかに福が来る「福朗」 などなど。

 このように世界各地で幸福のシンボルとされている。                     《「風工房」より》
 あなたはフクロウ派? ミミズク派?

   「フクロウとミミズクは同じなのか、違うのか」という質問もよく受けるので、早めに片づけておきたい。
   鳥類分類学上、ミミズクという名前の鳥はいない。『日本の野鳥』(山と渓谷社)は日本に生息しているフクロウ目
  フクロウ科として八種類を記載。コミミズク、トラフズク、コノハズク、オオコノハズク、アオバズク、フクロウ、
  シマフクロウ、シロフクロウである。ほかに最近、北海道でキンメフクロウやワシミミズクの繁殖が確認されている。
                                                                      う かく
   ではミミズクはコミミズクを指すのかと言えばそうではない。頭の上に、一見動物の耳のような羽角、
  いわゆる飾り羽を持ったフクロウ類を総称してミミズクと呼んでいるのである。・・・・・

   ではこの羽角はなんのためにあるのだろうか。とくに生態学上、分類上の根拠や深い意味はないという。
  頭の辺りを風にそよぐ木の葉に似せて、体全体をカモフラージュしているらしい。つまり擬態。視覚的な
  コミュニケーションの手段という見方もある。・・・・・

   ついでながら「ズク」とはなんだろう。語源はひとまず置いて、ズクを漢字で書けば「木菟」もしくは「木兎」、
  樹上のウサギといった意味になる。・・・・・

   要するに固有名詞はどうあれ、みんなフクロウの仲間。それでも中には「私はミミズク派。フクロウはあまり好きでない」
  という人もいるから世の中はややこしい。
                                                《杉見徳明「ふくろう版画 雑記帖」より》
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